陰陽学から観た十二支の関係性(子、丑、寅、卯)

十二支の物語

十二支の由来は、細かいところまでを見ると様々ですが、一般的に知られている物語は
神様が「元日の朝に、新年の挨拶に来たもの順で、一年の動物の大将にしてやる」と言ったことから始まった話です。

牛(丑)は誰よりも早く出発しましたが、それを見たねずみ(子)は、氣付かれないように牛の背中に乗って、ゴール直前の門が開いた瞬間に飛び降りて一位になりました。
直前でねずみに抜かれた牛は、二位になってしまったのです。

そのようにして決まった順番が、下記の通りです。

子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥

十二支

ちなみに、順番を決めるのがいつなのか?わからなくなった猫がねずみに確認したところ、
ねずみは猫をだまし、一日後の日付を伝えたそうです。


猫はねずみに教えられた通り一日遅れで出発したため、十二支から外れてしまい、猫がねずみを追いかけるようになったのはそれから、という話があります。(諸説あります)

十二支と陰陽の関係性

「干支(えと)は?」というと、2022年は一般的には十二支である「寅」年と言われますが、
厳密に言うと、今年は「壬寅」年であり、六十干支(十干・十二支の組み合わせによるもの。十干が「天干」、十二支が「地支」)のことを指しています。

今年2022年「寅年」は金運に関わる年、等と言われていますが、
このように十二支には、それぞれ特徴(意味)があります。

その十二支の年に生まれた人は、影響を受け、その十二支の持つ特徴が表れやすくなるでしょう。

(※それぞれの十二支の意味は、また別途)

そんな十二支ですが、年・月・日の他にも時刻や方位などを表すのにも使われています。
子が北、午が南で、子午線(しごせん)と言いますよね。

ちなみに、太陽が真南に来た時(12時)には、正しい午で「正午」
午より前を「午前」、後を「午後」と言います。

四維八干(子午線)

★参考ページ(国立天文台ホームページ)

十二支 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/BDBDC6F3BBD9.html

六十干支 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/60kansi.html

さてさて。
十二支にもそれぞれ陰陽がありまして、陽の十二支である子年から交互に動いていきます。

陽の十二支:子、寅、辰、午、申、戌
陰の十二支:丑、卯、巳、未、酉、亥

子という陽の十二支が表にきている羅盤の裏には、陰の十二支である丑が存在しています。
子が終わり、ひっくり返って丑が表になるのです。

文章で書くとわかりづらいですね・・・(^_^;)

表にあるのが「今年」の十二支、裏にあるのが「次の年」の十二支です。

この例でいくと、今年は子(表)年であり、裏には丑がいる、ということです。

子年が終わり、年の切り替えが起こり、陰の十二支である丑が表に来た時には、裏には子がいると思いきや、次の陽の十二支である寅が裏にいるのです。

子の裏は丑、丑の裏は子ではなく寅なのです。


陰陽のエネルギーにはズレがあり、陰陽師はこのズレを見ていたと言われています。

風水羅盤

色についてのエネルギーのズレに関しては、こちらの記事でも説明しています!

★ホワイトデーを陰陽学的に紐解く&色(カラー)の力

故に、同じ一つの羅盤ということから、それぞれに共通した部分があり、
同じ羅盤でも表と裏になるということから、それぞれに異なる部分があるのです。

では、それぞれの羅盤を説明していきます。

子と丑

これらに共通しているのは、「一番」という羅盤です。

十二支の物語でも知られている通り、子は一足早く出発した丑にくっついて、ゴール直前でぴょんと降り立って一番になったと言われています。

悪い言い方をすると「ずる賢い」ですが、良い意味で「機転が利く」ということで、頭の良さで一番となるのです。

対して、丑は体力での一番になります。

<共通点>

一番という羅針盤

<相違点>

子:頭脳で一番
丑:体力で一番

子(十二支)

丑(十二支)

丑と寅

丑の裏側は、子に戻るわけではありません。
裏は寅になります。

丑と寅に共通するのは、力強さという羅盤。

どちらも「強い」という意味では共通しています。

異なる点は、丑は誰よりも早くスタートし、マイペースで最後まで進み、辿り着けるという持久力を持っていますが、
かたや、寅は氣が向いたときにものすごい瞬発力を発揮して追い上げることが出来る、という特徴を持っています。

<共通点>

力強さという羅針盤

<相違点>

丑:スタートからの持久力
寅:後半追い上げの瞬発力

丑

寅(十二支)

寅と卯

そして、寅が表に来た時には、裏には卯がいます。

寅もガォーッと飛びつく、卯もピョンピョン飛び跳ねる、というところから、共通しているのは瞬発力です。
ですが、寅は十二支では最強の強さを持っているのに対して、卯は一番弱い、寂しがり屋の質を持っています。

<共通点>

瞬発力という羅針盤

<相違点>
寅:最強
卯:最弱

寅(十二支)

卯(十二支)

続きはこちらから>

★<続>陰陽学から観た十二支の関係性(辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)

占導師幸愛~yukia~

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