陰陽の法則を知る
陰陽(いんよう)という言葉を聞いたことがある方も多いかと思いますが、森羅万象、この宇宙に存在する全てのものは陰と陽という、相反する二極のエネルギーで成り立っているという考え方があります。
これを陰陽説(陰陽論)と言い、古代中国発祥の思想(哲学)です。
陰陽は単体では存在し得ず、表裏一体、つまりお互いが存在してもう片方も存在するという、互いに対立する属性を持った二つの氣が、相互に作用することによって生まれ、発展し、変化しているとしています。
代表的なものをいくつかあげると、下記のような例があげられます。
陽:表、天、太陽、光、火、昼、春と夏、男、外、上、熱、軽、動、積極的、・・・
陰:裏、地、月、 闇、水、夜、秋と冬、女、内、下、寒、重、静、消極的、・・・
これは、真逆の質を持っているというだけで、どちらが善い悪いというものではありません。
対極するお互いが存在するために、助け合っている存在なのです。
太陰太極図(陰陽太極図・陰陽マーク)
陰と陽を表す図として、よく目にするものがこちらのマークかと思います。
この勾玉のような形は胎児を表しているとも言われていますが、これを太陰太極図(たいいんたいきょくず)、陰陽太極図や陰陽マーク等とも言われ、陰陽のバランスを表したものになります。(白が陽、黒が陰)
そして、それぞれ陽の中にも陰(白の中の黒丸:陽中の陰)があり、陰の中にも陽(黒の中の白丸:陰中の陽)があり、その比率は大体8:2の割合になっています。
人間にも陰陽の法則が当てはまる
私達人間にも陰陽の法則が当てはまります。
例えば、身体の部位で言うと、左手が陽、右手が陰であり、肉体と精神という観点で観た場合、肉体が陽、精神が陰となり、一人の「個」の中でも陰陽があります。
また、人という複数体で観た時に、単純に性別で観る場合は、男性が陽、女性が陰となりますが、男性、女性であったとしても、親子等、立場や役割によっても陰陽が変わってきます。
このように、陰陽というのは、何を基準にするかによっても変わってくるのです。
陰と陽の質の違いを分かり易くイメージするならば、陽は太陽の波動を持った勇者、陰は月のイメージを持った母性愛、でしょうか。
※タロットの月の意味は少し異なりますが・・・
ちなみに。
人の性格も、生年月日の生まれ年で観て陽の質、陰の質で分けることが出来ます。
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陰陽の法則(陰陽学)から観る、男女の違い
上記の通り、陰陽という観点で観ると、男性は陽、女性は陰のエネルギーを持っています。
男性(陽):積極的、動的、果敢、能動的、剛、・・・
女性(陰):消極的、静的、優柔、受動的、柔、・・・
というように。
男性は外に向かうエネルギー、女性は内に向かうエネルギー
記号で表すと、凸(男)と凹(女)。
身体の造りから見ても全然違いますし、正反対のエネルギーを持っています。
よく、男女平等という人がいますが、男女は平等ではありません。「人」という観点で観ると平等ではありますが、全く違う生き物です。
役割が違うのです。
ですが、全く違うからといって、「合わない」かというと、そうではありません。
凸と凹は、片方を引っ繰り返すとその形がピッタリと合うように、お互いの欠けているところ、足りないところを補い合うことが出来る、ある意味最強のパートナーと言えるのです。
夫婦はよく真逆を選びやすい傾向にありますが、それは理にかなっています。
陰と陽、真逆の存在だからこそ、一つになり得るのです。
真逆だからこそ一つになり得る、それはそうなのではありますが、また、真逆だからこそぶつかり合いやすかったりもします。
それは、そこに愛があるかどうかで変わってきます。
そして、陰陽の法則(自然の摂理)、男女の違いを知ること、また、更に生年月日から紐解く、陰陽六行占術での(お互いの)氣質タイプを知ることにより、一つになること(ニコイチとも言います)が、より容易になってくることでしょう。
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男性性と女性性について
上記では、男性が陽のエネルギー、女性が陰のエネルギーを持っていると書きましたが、それは性別が必ずしもそうだというわけではなく、当てはまらない人ももちろん存在します。
この世は2:8の法則とも言われ、8割は当てはまっても、2割は当てはまらない場合があるという法則です。
性的なエネルギーで考えると、男性らしい氣質である男性性(陽)、女性らしい氣質である女性性(陰)に分かれ、ほとんどの男女が両方の氣質を持っているでしょう。
つまり、男性の中でも男性性が強い男性、女性性が強い男性がいて、女性の中でも女性性が強い女性、男性性を持っている女性がいるということです。
これは、陰陽の法則では「陰陽可分」と言い、陰陽の中にも陰陽があるという考え方です。
(専門用語で言うと、陰中の陰、陰中の陽、陽中の陰、陽中の陽と言います。)
ちなみに。
私自身で言えば、男性性が強い女性でして、もちろん、ベースは女性であり女性っぽい部分も持っていますが、行動・言動・思考が男性っぽい部分があると、周りからも言われますし、自分自身でも自覚しています。
この場合は、女性性が強い男性とであれば、お互いを補え合えるバランスのとれたパートナーになりやすかったりもしますし、男性性が強い男性とでは、近いがゆえに分かり合える部分も多かったりする可能性もあるでしょう。
大事なのは、陰陽のバランスです。
自分を知り、相手を知り、どう調和していくかが、大事なポイントなのです。
生年月日から紐解く陰陽六行占術では、その人の氣質(性格・性質)を4文字の漢字で表しますが、その氣質から、男性性・女性性の強度の割合を出すことが出来ます。
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